資料の事前確認と取り扱いの注意
古い資料は経年劣化が進んでいる場合が多く、紙が非常に脆くなっていることがあります。スキャン作業を始める前に、資料の状態を細かくチェックしましょう。破れや折れ、シミ、カビの有無を確認し、劣化が激しい部分には特に注意を払います。取り扱う際は、手袋を着用し、油分や汚れが資料に付着しないようにします。資料は丁寧に扱い、無理に広げたり、強く押したりしないことが重要です。
今回は、古い資料をスキャンする際に気を付けたい部分についていくつかご紹介します。
適切な環境管理
資料の劣化を防ぐためには、作業環境の管理も欠かせません。温度や湿度が高いと紙が膨張して傷みやすくなります。理想的な環境は、温度20℃前後、湿度50~60%程度です。また、直射日光や強い蛍光灯の光も紙の黄変や劣化を促進するため、照明は柔らかく拡散したものを使用し、日差しの当たらない場所で作業することが望ましいです。
光曝露の最小化
キャナーの光源は資料に直接光を当てるため、紙の色褪せや劣化を促進する恐れがあります。特に紫外線(UV)やブルーライトは劣化を早めるため、UVカットフィルターが付いている機種を選ぶか、外部でフィルターを装着することをおすすめします。また、同じ資料を何度もスキャンするのは避け、必要最低限のスキャン回数に抑えましょう。
物理的な補強と保護
もし資料が破れやすい場合、薄手の和紙やアーカイバルテープを用いて軽く補強することもあります。ただし、補強作業自体が資料を傷めるリスクもあるため、専門家の指導のもとで行うのが望ましいです。補強後は乾燥させてからスキャンし、スキャン時は補強部分に過度な圧力がかからないように注意します。
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